上級者は
一発の蹴りを蹴る前に
今日の体調ならどの蹴りがキレるのか
コートを見たときに広く感じるのか、狭く感じるのか
防具の装着具合
体が重く感じるのか、軽く感じるのか
相手の表情や空気
そういう情報と、今までの経験から
コートに立った瞬間
勝てる日なのか、キツイ日なのか分かります。
勝てる日なら
格上相手でも
ありのままの自分を
キツイ日なら
引き出しから、自分らしくない戦法を選ばざるを得なくなりますが、流れを掴めば勝ちが見えてくるので、諦めず
奇策で臨んだり
力技を使ったりして自分と相手を揺さぶるプランでいきます。
それらを踏まえて
相手と対峙したら
間合いの取り合い、タイミングの取り合いから始まります。
フェイントをいれて
相手を崩したり
相手がカウンター狙ってるのか、後ろに下がるのか、前に詰めてくるのか予想し、
時に引っ掛けたり、誘導したりして
読みの確率を上げていきます。
人間関係の駆け引きと似ています。
押しては引いて
時に嘘をついたり、諦めたり、強引にいったり
そして、
行ける！
と思った時に蹴ります。
避けられたら、その避けられた方向に軌道修正。
最悪、カウンターだけは取られない様にプラン変更。
ガードされたら、ガードの位置
相手、自分のポジション、立ち位置を見て
即座に次の行動を決めます。
この辺は頭で考えず、体が勝手に動くのに任せる事もあります。
基本的には
一発目蹴った後は
相手が蹴りにくく、自分が蹴りやすいポジションを取りにいく
攻撃する体勢を作りつつ、ガードも意識する。
一発蹴るのに
上記の様な要素を踏まえながら蹴っています。
これは凄い事でもなんでもなく
そこそこ強い選手なら誰でもやっています。
もちろん
今あげたのは
上級レベルに入る為の基本程度で
もっともっと
多くの駆け引きや思考があります。
ここまで到達できる人は
少なそうで多く
多そうで少ないです。
また、これより
何枚も殻を打ち破った子の蹴りは芸術品！
どんな世界も極めると芸術に昇華するんだなと思った最近。
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